TF5002TS 補修ファイル

※携帯のカメラ撮影画像のため、画質粗いと思いますがご勘弁を m(__)m

入手当時ボディ内でガタガタ、と音がするから何か?と思ったら、バックのブレーシングが中央と両端を残し、きれいに外れていました^^;
もちろん音には悪影響が出ますから、再接着。
パレットナイフで隙間にタイトボンドを塗り込んで、特殊クランプで圧着させます。
左のヤグラ式?のクランプは脱着可能なハンドルで上下出来るスグレモノ、右の従来のクランプと共に活躍しました。
 
奥へ行くとブレーシングも長くなりますので、複数のクランプで押さえつけていきます。
右上のは強力なマグネットを使ったクランプで、このアイデアには脱帽でした^^;
フレットも両端から浮いていましたので曲げて打ち直したのですが、今度は緩くなってしまいましたので、結局新品を切って打ち直し。
古いフレットを全部抜いて、溝と周りをクリーニングします。
新しいフレットの長さを測り、ひとつずつ特殊工具でプレスして押し込みます。
両端は切り揃え、やすりでバリを取ってゆきます。
 
ハイポジションはまた別の工具を使いますが、これでも間に合わない時は治具を使ってハンマーで打ち込んで行きます。
指板に傷がつかないようにマスキングテープでカバーし、両端をやすりで削り、手指が傷つかないように整えてゆきます。
テープを剥がしてピカピカのフレット(^^♪
この後フレットの高さを揃えるためにレべリングファイルにサンドペーパーを巻いてフレット表面を削り、均一にします。

弦を張ってビビりや音詰まりがないことを確認したら、作業完了(^^♪
何故かサイドにだけ中塗りのシーラーからの白濁と皮脂の浮きが発生し、誰かの指紋がくっきり(T_T)
音には関係ないから、としばらく放置していたのですが、治して頂ける業者を紹介して頂き、預けることにしました。
 
約1か月の修復期間を経て戻ってきたサイドは、当たり前ですが白濁も指紋も消えて、新品のようにピカピカで、ハカランダの木目もくっきり。
やっぱりエエですよね(笑)
ショルダーもこの通り、一点の曇りもなくスッキリ(^^♪
むしろバインディングが白くなり過ぎて困るくらいです。